「魔法使いたちの憂鬱」登場人物人気投票

良「魔法使いたちの憂鬱、登場人物人気投票の結果発表です」
綾「総投票数368票になりました! ご投票頂いた方々、本当にありがとうございました!」
良「いや、ほんとに有り難いよな。最初は100票いくとは思ってなかったし」
綾「よかったね、兄さん。私たちの頑張りと苦労が報われたんだね!」
良「ああ、そうだな」
佐奈「よかったね、綾」

蓮香「ちなみに頑張ってるのは綾で、苦労しているのは良だけどね」
綾「そういう事は言わないでください」
良「そこ、こういう場で喧嘩しないように」
綾「はーい」
蓮香「ま、それもそうかな」
良「では、さっそく結果を見ていきたいと思います」
綾「最後までおつきあいお願いします」

蓮香「では、さっそく順位の発表といこう」

【第九位】卯月鏡花 1票

良「第九位は卯月鏡花さん」
鏡花「ご投票いただいた方、ありがとうございます。一票でも、応援してくださった方がいて嬉しいです」
蓮香「まあ、卯月と篠宮の二人はまだ出番も少ないからね。あまり結果を気にすることはないよ」
鏡花「はい。ありがとうございます。先生」
綾「そんな鏡花ちゃんに、コメントも届いてるよ? 見る?」
鏡花「本当? 見る! 見ます!」

コメント:『貞操ッスか!!!! 期待です』

鏡花「え? て、貞操……?!」
蓮香「ああ、これは第一回の実況を受けてのコメントだね」
鈴「そう言えば人気が出てしまうとヒロイン候補になって、貞操が危ない、なんて話をしていましたね」
セリア「なるほどね。つまり、この人は鏡花さんが神崎さんに貞操を奪われることを期待している、と。こういう訳ね」
鏡花「き、期待されても困りますっ!」

良「い、いや、そんな怯えた目で俺を見られても」
鏡花「わ、わたしは会長一筋ですからっ」
良「いや、だから」
鏡花「ですから、お願いです! 許してください……」
セリア「大丈夫よ。鏡花さん。あなたは私がちゃんと守ってあげますから」
鏡花「会長……」
セリア「だから、ちゃんと良い子にしているのよ?」
鏡花「はいっ」

良「……あのさ。俺って」
霧子「大丈夫。そんなに悪人顔もしてないし、女の子襲いそうなオーラも出てないから」
龍也「うん。飢えたオーラも出てないから大丈夫だよ。良」
良「そうだよな。うん、そうだよな」
綾「ねえ、兄さん?」
良「なんだ?」
綾「私だったら、その……って、痛」
蓮香「さらりと爆弾発言をしてないで、次に行くぞ」
綾「うう、母さんのいぢわる」
佐奈「でも、綾。その調子だよ?」
綾「うん」
蓮香「うん、じゃない」

【第八位】篠宮鈴 2票

セリア「八位は、鏡花さんをかわして鈴が獲得ね。おめでとう」
鈴「ありがとうございます」
蓮香「ま、生徒会組はこれからの活躍に期待、というところだね」
鈴「私としてはセリアの傍にいられれば活躍はしなくても良いのですけれど」
セリア「ふふ。良い子ね」
綾「そんな鈴さんには二件のコメントを頂いています」

コメント:『同情票』

鈴「ありがとうございます。お陰様でセリアに恥をかかせずにすみました」
セリア「でも、随分と率直なコメントね。意図が明確なのは嫌いではないけれど」
蓮香「すっきりとしたコメントで不満なら、ねっとりとしたコメントもあるようだが」
鈴「……ねっとり?」
蓮香「ほれ」

コメント:『り、鈴タソ……(*´Д`)/ヽァ/ヽァ』

鈴「ひっ……?!」
セリア「鈴! だめよ、近寄っては!」
蓮香「随分だな。せっかく頂いたコメントだというのに」
セリア「私の鈴にこういうコメントは要りません」

良「えーと。篠宮先輩が怯えているので、次に行こうか」
佐奈「……良先輩」
良「うん?」
佐奈「ああいう反応って、好きですか?」
良「……ごめん。意味が分からないんだけど」
佐奈「ならいいです。気にしないでください」
霧子「さりげにリサーチ入れているあたり、やっぱり怖い子よね……」
龍也「あ、あはは」

【第七位】速水龍也 6票

蓮香「七位は良の親友コンビの一人目。速水龍也が獲得だ」
龍也「ご投票ありがとうございます」
良「うーん。龍也ならもっと得票できるって思ってたんだけどな」
龍也「そ、そうかな? ありがとう、良」
霧子「私が敵キャラ認定されているのはわかるんだけど、龍也はその辺どうなのかしら」
セリア「速水さんは、とりあえず苦労人としてのイメージは持たれているようですね。ほら」

コメント:『この押しの弱い苦労人っぷりがたまらない』
コメント:『どういう展開になっても苦労することだけは決定しているだろう彼に同情の1票w』

龍也「あ、あはは……あの、ご声援ありがとうございます」
霧子「そこでお礼を言う辺りがあんたらしいわよね」
良「うう、苦労かけてるなあ」
蓮香「まあ、これからが苦労の本番だけどね」
龍也「うう。怖いこと言わないでください」
蓮香「脅すつもりはないけどね。あそこのバカ娘をなんとかしない限りはどうにもならないぞ」
綾「え? 私?」
龍也「……えーと、あ、そうだ、他のコメントも頂いてるんですよね?!」
蓮香「逃げたか。しかし、逃げた先に待つコメントはこれだ」

コメント:『BL期待』
コメント:『ガチホモに期待っす』

綾「駄目! それは駄目です!」
良「こら、綾! ちょっと落ち着け!」
綾「これが落ち着いていられますか! 兄さんは良いの?!」
良「だから、落ち付けって。これって冷やかしのコメントだろ? 龍也だって真に受けてないよ。な?」
龍也「う、うん」
良「な? だから……」
龍也「とにかく、が、頑張ります」
良&霧子&綾「頑張るな!」

【第六位】桐島霧子 15票

蓮香「さて、六位は良の親友コンビの二人目。桐島だね」
霧子「ご投票ありがとうございます。よかった……二桁行かないかと思ってた」
蓮香「私としてはもう少し票が伸びて欲しかったね」
霧子「ご期待に添えず、すみません」
蓮香「期待してるよ。嫁候補」
霧子「よ……っ?!」
綾「母さん! 余計なことは言わないの!」
良「え、えーと。霧子へのコメントも見ていこうか」
綾「兄さんもなんで赤くなってるのよ!」
良「気のせいだ、気のせい」
綾「うー。やっぱり霧子さん、敵キャラじゃない」

コメント:『主人公との掛け合いが面白い』

霧子「ありがとうございます。ま、良とは付き合いも長いしね」
良「まあな」

コメント:『素直になりきれない感じがまた』

霧子「……別にいつも素直ですけど」
龍也「そう言うところが素直じゃないんだけどね」
霧子「なによ」
龍也「別に。ね、良」
良「そこで俺に振るな。頼むから」
蓮香「こっちもこっちで素直でないのか。やれやれ」
佐奈「綾。私たちは素直に行こうね」
綾「勿論」
蓮香「そこ。不穏な会話は慎むように」

コメント:『ありがちなキャラだが、それがいい!』

霧子「えーと。ありがとうございます?」
龍也「なんで疑問系なの?」
霧子「褒められてるのかな?」
蓮香「もちろんだ。お前がねらっている属性が評価されたんだから喜んで良いぞ」
霧子「別にねらっていません!」
セリア「ツンデレって奴なのかしら」
霧子「会長さんにそれを言われたくないです」
セリア「私はそんな属性はありません」
霧子「私もないです」
セリア「……」
霧子「……」

蓮香「ま、ツンデレ同士の喧嘩は放っておいて次に行こうか」
セリア&霧子「だからツンデレじゃありません!」


【第五位】神崎蓮香 51票

綾「五位は私たちのお母さんこと、レンさんが見事獲得しました!」
蓮香「ありがたいね。三位争いから脱落してしまったのは残念だが、ご投票、感謝する」
綾「って、なんで母さんがこんなに票を取ってるの?!」
蓮香「そりゃあ、ヒロインだからね。私は」
良「そういう問題発言を堂々としないで下さい!」
蓮香「問題な物か。ほら、コメントでもみんな言ってくれているぞ?」

コメント:『ヒロインはこの人………ですよね!? 逆源氏物語』
コメント:『え?この方がメインヒロインでしょう』
コメント:『叔母がヒロインでもいいじゃないっ!』
コメント:『この人がヒロインにならないわけないじゃないですか』
コメント:『いっそのこと、この人がヒロインになってくれないかな、と思ったり思わなかったり』
コメント:『良×蓮香にも期待します!!!』

蓮香「ほら、見ろ」
綾「う、うそ……なんで、こんなに後押しコメントが多いの?!」
蓮香「いやあ、照れるなあ。なあ、良」
良「そこで俺に振らないでください!」
佐奈「綾……強敵です」
綾「そ、そんな……レンさん、嘘だよね? そんな気ないよね?」
蓮香「……」
綾「なんで目を逸らすのよう?!」
蓮香「冗談だよ。心配するな」
綾「ほ、ほんとに?」
蓮香「ああ、独り占めはしないから。ほら」

コメント:『親子丼っておいしいよね。だからどうってことでもないけど』
コメント:『いっそ親娘●・・・・』

蓮香「ということで、ちゃんと分けてあげるから心配するな」
綾「そ、そんなの駄目!」
セリア「……ねえ、鈴」
鈴「どうしました?」
セリア「親子丼って、どういう意味かしら」
鈴「……」
セリア「鈴?」
鈴「神崎さん。どういう意味だったでしょうか」
良「こ、ここで俺に振らないでください!」
霧子「意外と容赦ないわね、篠宮先輩って」
良「他! 他のコメントも見てみましょう!」

コメント:『微妙に見え隠れする好意に期待させられます!』

蓮香「慎ましやかに、という奴だね」
綾「私ははっきりと好意を見せてるのに〜」
蓮香「良はこういう奥ゆかしいのが好きなんだぞ?」
綾「そ、そうなの?!」
良「なにが「そうなの?」なにかさっぱりだけどな。少なくともレンさんに「慎ましやか」という形容詞はあてはまらない」
蓮香「失礼な」

コメント:『綾よりこっちの方が良にはあってると思ったり。ヤンデレにシフトしそうな妹より主人公の生存率高そうですし』

蓮香「見ろ。ヤンデレ娘よりは遙かに私の方が慎ましやかじゃないか」
綾「誰がヤンデレなのよ! 誰が!」
セリア「鈴。ヤンデレってどういう意味かしら。ツンデレとは違うのよね?」
鈴「相手への思慕が強くなりすぎた結果、病的なまでの愛情表現に出てしまう、ということでしょうか」
セリア「病的な?」
鈴「そうですね……例えば、好きな相手を監禁してしまったり、恋敵を刺してしまったりなど危険な行動に及ぶこともあるそうです」
良「じゃあ、大丈夫ですよ。綾はそんなことしないから」
綾「そうだよ。いくら私でも恋敵の人を刺したりなんかしないもん」
蓮香「好きな相手を監禁したりは?」
綾「監禁?」
蓮香「監禁」
綾「兄さんを……監禁……二人っきり……ずっと……」
良「綾?! 冗談だよな?! 冗談だよなっ?!」

蓮香「さて。錯乱中の息子達はさておいて、注目の三位争いの結果と行こうか」
鏡花「そ、そうですね。果たして私たちの会長が勝ったのか」
霧子「良が主人公の意地をみせたのか。その結果は―――」

【第四位】紅坂セリア 63票

鈴「四位は接戦の末、僅差でセリアが獲得しました」
綾「あ、兄さんが勝ったんだね!」
セリア「……そうですね。ふふ、おめでとうございます、神崎さん」
良「あ、ありがとうございます」
セリア「……」
良「……」

霧子「うわあ、会長さん、もの凄いこと良を睨んでる。笑顔のままで」
良「え、えーと、俺はどういう反応を返せば死なずにすむかな?」
霧子「私に振らないで。とりあえず……」
良「とりあえず?」
霧子「屍は拾ってあげる」
良「見捨てるなよ!」
セリア「……神崎さん?」
良「は、はい!」
セリア「言っておきますけれど、神崎さんに華を持たしてあげただけですからね。一応、主人公ですから。一応」
良「「一応」って……もの凄くひっかる言い方なんですけど」
セリア「気のせいです」
霧子「言い切りましたね」
セリア「事実ですから。ともあれ、ご投票いただいた方、ありがとうございます」

蓮香「まあ出番の少ない紅坂がここまで健闘するのは想定外だったね。さすがは」
セリア「ツンデレじゃありません」
蓮香「こら人の台詞を先読みするんじゃない。まあ確かにまだデレてはいないけれどね」
セリア「今後もデレる可能性はありません」
佐奈「そうなんですか?」
セリア「当たり前でしょう」
蓮香「うーん。しかし、それでは期待に応えることにならないぞ? ほら、コメントを見てみろ」

コメント:『ツンな会長が好きです。でも、デレた会長はもーっと好きです』
コメント:『実況でデレデレがみたい!』
コメント:『ツンからデレに期待…w』
コメント:『デレに期待』
コメント:『デレに期待』
コメント:『もしデレ期が来るのであれば、良と一番相性がいいのは彼女でしょう、ということで先行投資的な意味で』

蓮香「ほら、こんなにもデレを期待されているというのに、デレないというのか、お前は」
セリア「知りません! 勝手に期待しないでください」
佐奈「良先輩もデレた会長さんの方がいいのでしょうか」
良「今このタイミングで俺の方に振らないで、お願いだから」
佐奈「でも大事なことですから」
良「だ、大事なの?」
佐奈「はい」
綾&霧子「……」

蓮香「まあ、聞き耳たてている綾と桐島は放っておくとしても……そもそもお前は篠宮や卯月には優しいだろう? つまり気に入った相手には心を許す、という事じゃないか。デレる可能性は十分にある」
セリア「ありません。そもそも私が神崎さんに心を許す理由はないでしょう」
蓮香「ないのか?」
セリア「ありません。ね、鈴」
鈴「そう願います」
セリア「鈴?」
蓮香「ふふふ、まあ、紅坂に関しては今後の展開に期待だね。コメントでもその辺りは期待されているし、ね」

コメント:『主人公との絡みを期待
コメント:『もうひと騒動を期待
コメント:『勝てば官軍
コメント:『出番を!出番をー!!!
コメント:『こんなにかわいいのに』

蓮香「ということで、紅坂の今後を期待しつつ三位の発表だね」

【第三位】神崎良 65票

蓮香「第三位は、主人公の意地を見せて良が獲得だ。おめでとう」
綾「おめでとう! 兄さん」
佐奈「おめでとうございます。先輩」
良「ありがとうございます。本当にありがとうございます!」
霧子「ホントに嬉しそうね、良」
良「ああ。俺、主人公なのに影が薄いから……実は全然票が入らないんじゃないかって……」
霧子「気にしてたんだ」
良「実はな」

蓮香「実はコメント数が一番多いのは良だったんだ。この辺り主人公として応援されているのかもしれないね」
綾「じゃあ、兄さんにいただいたコメントを見ていきましょう〜」

コメント:『綾と良で並んで仲良し』

綾「勿論です!」
良「いや、並んでないけど」
綾「気持ちはいつも一緒だから良いんだもん。順位なんて飾りだよ?」
蓮香「いま、さらりと企画の根底を否定する発言をしたな」

コメント:『お兄ちゃん頑張れ』
コメント:『負けるな主人公』
コメント:『3位は守りきるんだ!!』

良「お陰様でなんとか三位以内に入れました。ありがとうございます!」

コメント:『会長に勝ったほうが面白そう』

良「えーと」
セリア「……笑いたければ笑いなさい」
良「俺に怒らないでください。お願いだから」
セリア「ふん」
蓮香「紅坂。少し違う」
セリア「? 何がでしょう」
蓮香「そこは、「ふん」ではなく「ふん、だ」が正しい」
良「お願いですからレンさんは余計なことを言わないでください」

コメント:『目指せハーレム主人公! お隣さんに負けるな』
コメント:『小説の中の女性はすべて主人公のものだっ!!』

蓮香「その意気込みやよし!」
良「よくないです!」
蓮香「なんだ。せっかく頂いたコメントに不満でもあるのか?」
良「コメントは嬉しいですけど、その内容には不味いです。いろいろと」
蓮香「ああそうか。正しくは「小説」ではなくて「エ○ゲ」の中の、だな」
良「さりげに怖い発言は止めてください」
綾「え? じゃ、じゃあ、今後そういうシーンがあるの?!」
霧子「えええ?!」
佐奈「が、がんばります……っ」
良「ないから!」
蓮香「期待してるくせに。こいつめ」
良「してません! っていうか、そういう親父的な発言は止めてください」

コメント:『特殊能力っぽいのが気になる今日この頃』

良「そうなんですか?」
蓮香「さて、ね。それは今後のお楽しみだよ。な、紅坂」
セリア「私に振らないでください……まあ、少し興味は沸いていますけれど。ふふ」
良「な、なんだ、今の寒気は……」
綾「大丈夫! 兄さんは私が守るから!」
良「うお! 余計寒気がっ?!」
綾「むー、なによ、それ!」

コメント:『主人公の活躍に期待! 魔法を格好良く使う日が来て欲しい』
コメント:『主人公の活躍に期待』
コメント:『シスコン兄貴。君に決めたっ』
コメント:『頑張れ主人公』
コメント:『がんばれ主人公!』
コメント:『今日も一票』
コメント:『がんばれアニキ( ゚∀゚) 』
コメント:『やっぱり主人公!』
コメント:『頑張れ主人公、お前の明日はどっちだ!?』

霧子「これはまた怒濤の応援コメントね」
龍也「すごいなあ」
良「うう……ありがとう。頑張るよ、俺」
蓮香「こういう声援が一番おおかったのは良だね。この辺りは主人公、と言ったところかな」
セリア「現状、不甲斐ないから励まされているだけの気がしますけれど」
良「うっ」
セリア「あら、なにか反論はないのですか? 神崎さん?」
良「うう、不甲斐ないのは自覚しているだけに、言い返せない」
セリア「そういう所が不甲斐ないっていうんです」

コメント:『一番の苦労人である意味一番の常識人な君に幸アレ』

良「ありがとうございます! そうですよね! 俺、常識ありますよね?! 間違ってないですよね?!」
綾「に、兄さん?」
霧子「ちょっと、良? どうしたのよ」
良「いや、最近ちょっと自分の常識というか価値観というか倫理観に自信がなくなっててさ」
龍也「倫理観?」
良「だって妹とか、育ての母とかが平気で迫ってきたり、積極的にハーレム進めたりするのっておかしいって思ったりするんだけど、当の本人達が平然としてるからおかしいのはひょっとして俺の方だったりするのかな、とか! でも良かった……常識人って言ってもらえた……まだ……まだ、大丈夫なんだよな、俺」
綾「泣いてる?! 兄さんが泣いてるよ?!」
蓮香「いろいろとテンパってたからね。最近」
綾「兄さん……大変だったんだね」
蓮香「主にお前の所為でな」
綾「でも、大丈夫だよ?」
良「……何が?」
綾「開き直っちゃえば楽になるから。ね?」
佐奈「ね」
良「ね、じゃない!」

 /

蓮香「では、いよいよ二位の発表だね」
良「綾と佐奈ちゃん。親友同士の争いは、果たしてどちらが勝ち上がったのか」
霧子「最後の最後までデットヒートだったもんね」
綾「やっぱり佐奈は敵に回したら怖いんだってよくわかりました」
佐奈「ごめんね。でも……一位は良先輩をゲットできるから、頑張っちゃった」
綾「いくら佐奈でも、兄さんは渡さないもん。だから、負けないよ」
佐奈「……勝負です」
綾「うん。いくよ」

蓮香「なにやら親友同士で火花が散っているが、果たしてどっちがどこまで本気なのやら」
セリア「……意外と本気かも知れませんね」
蓮香「そうかもな。では―――まずは二位の発表といこうか」

【第二位】 該当なし

綾「あれ?」
佐奈「あれ?」

蓮香「ということで、二位は該当者なし、だ」
綾「え? え?」
佐奈「それって……」
蓮香「まあ、そういうことだね。つまり、第一位は、こうだ」

【第一位】 神崎綾 83票
【第一位】 泉佐奈 83票

良「綾と佐奈ちゃんが、同数で一位!」
綾「やったっ! 一位だよ! 兄さん!」
佐奈「私もです! 先輩!」
良「うん。二人とも凄いな。おめでとう」
霧子「おめでとう。ホント凄いわね」
蓮香「なんというか狙い澄ましたような結果になったな」
セリア「ちょっと出来すぎな気もしますけど」

蓮香「ちなみに締め切り直前までは泉が一票差で一位だったんだが」
霧子「……綾ちゃんの執念ですね」
綾「メインヒロインの意地です」
霧子「うう、説得力あるかも」

綾「でも、佐奈と並んでって嬉しいな。えへへ」
佐奈「……うん。私も」

良「じゃあ、二人へのコメントを見ていこう。まずは綾の分から」

(綾へのコメント)
コメント:『兄の常識を打ち破り、新しい世界を開くさまを見てみたいw』
コメント:『恋の障害をぶち壊すさまを見たい』
コメント:『ふっ、妹が嫌いな兄貴なんていない!!!!!111!!』
コメント:『法律なんてなんのその! 愛があれば問題ないよっ!!』

蓮香「ということで、もの凄く法律破りをそそのかす意見が寄せられてるのが特長だね」
綾「ありがとうございます! 私、頑張りますね!」
良「がんばるな、頼むから……」
綾「ふふ、大丈夫だよ、兄さん」
良「なにが」
綾「ちゃんと兄さんの常識を打ち破ってあげるからね」
良「だから、破るな……頼むから」

コメント:『頑張れっ、妹!』
コメント:『霧子ごときにまけるなっ!』
コメント:『wwwwwwww』
コメント:『かわいすぎる』
コメント:『かわいー』

佐奈「こっちは応援のコメントだね」
綾「えへへ。可愛いだって。ありがとうございます。ねね、兄さん、私褒められたよ?」
良「あー、うん。良かったな」
霧子「うう、やっぱり敵キャラ認定されてるのね、私」
龍也「気にしてたんだ」
霧子「まあね。でも、いいもん」
龍也「なにが?」
霧子「こうなったら敵キャラの本分を果たしてやるんだから」
綾「そうは行きません。ぜーったい、負けないんですから!」
佐奈「うん。その意気だよ。綾」

セリア「……ホントにお兄さんが好きなんですね。どういう教育をされたんですか?」
蓮香「言うな。頭が痛くなるから」
龍也「え、えーと。じゃあ、佐奈ちゃんに頂いたコメントも見ていきましょう」

(佐奈へのコメント)
コメント:『綾の真のライバルはこの子♪(ぇ』
コメント:『メインヒロイン昇格とかしたら面白そうじゃない?』
コメント:『佐奈、かわいいよ、佐奈』
コメント:『彼女にもがんばってもらいたいですw』
コメント:『あなたが一番!!』
コメント:『悩んだけど・・・佐奈ちゃんに一票!』

蓮香「ということで、メインヒロイン奪取を要望する声が届いているね」
綾「うう、戦いたくないよ」
佐奈「……綾。大丈夫」
綾「え?」
佐奈「私は二号さんでも平気だから」
綾「うう、そういうのもまだ割り切れないんだけどなあ、私」
佐奈「綾。それは我が儘だよ?」
綾「そ、そうかな?」
佐奈「だってほら、綾と頑張れって……みんな応援してくれてるから」
綾「え?」

コメント:『綾と二人掛りで良に迫って欲しいねw』
コメント:『あやぶーすたー』
コメント:『ポジションがおいしいなぁ』
コメント:『妹の友人というポジションがおいしいなぁ』
コメント:『脇キャラはいいものだー!』

蓮香「確かに「綾の友人」というか、「綾と二人で共闘」というポジションが好まれているのかもしれないね」
佐奈「だから……がんばろ?」
綾「佐奈……わかった。一緒に頑張ろう!」
佐奈「綾……」
綾「で、でも、最初は私だからね! これだけは絶対譲れないんだから!」
佐奈「うん。それでもいいよ」
綾「佐奈……ありがとう」

良「……いい話のような気もするんだけど、根本的にどこかおかしいよな?」
霧子「そうよね。なんで、あっさりとああいう提案ができるのかしら、あの子」
龍也「あ、あはは……」
蓮香「しかし、泉のああいう所は好まれているようだぞ? ほら」

コメント:『考えが良い』
コメント:『いいキャラしてます』
コメント:『こういうキャラがすきなんだー』

良「なるほど」
蓮香「ということだから、まあ……頑張れ」
良「……頑張ります。色々と」

 /

綾「以上で結果発表はお仕舞いです」
良「突発的な企画でしたが、参加してくださった方が少しでも楽しんでいただけたら幸いです」
蓮香「今回の結果が、即座に作品に影響を与える、という訳ではないそうだが、それでも色々と参考にしていくそうだ」


一同「では、次は本編でお会いしましょう。お付き合いくださり、ありがとうございました」


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