人気投票 実況中継 その1:08/05/17 23:00

※投票開始(2008年5月15日 23時)から約二日経過時点(5月17日 23時)でのデータです。
※台詞の前に人名がある「台本形式」でお送りします、苦手・嫌いな方は回避推奨です。

蓮香「丸二日で投票数56票か」
良「思っていたより、盛況ですよね」
綾「うん。そうだよね。投票してくださっている皆さん、本当にありがとうございます」
良「感謝と、そしてちょっとした企画の彩りという意味を込めて、登場人物たちによる現時点での実況と感想なんかをお送りしたいと思います」

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蓮香「ということで、上位から見てみようか。現時点で一位は……」
綾「わ、兄さん! 私、一位だよ?! 15票だって!」
良「おおー、ほんとだ。すごいな、綾。俺が7票で三位だから、ダブルスコアだ」
綾「えへへ。兄さんに勝っちゃった」
佐奈「先輩、私は13票で二位です。凄いですか?」
良「うん、凄い」
佐奈「褒めてくれますか?」
良「うんうん。えらいえらい」
佐奈「……褒められました」
綾「あー、佐奈、ずるい! っていうか、何で頭まで撫でてるのよ。もう、兄さんは佐奈に優しすぎ! 不公平です!」
良「いや、そんなことないぞ?」
綾「そんなことあります。兄さんはもっと一位の女の子に優しくすべきです」
良「それ、一位とか関係ないだろ……?」
綾「あるの!」

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蓮香「……こういう場所でも相変わらずだな、あの二人は」
龍也「そうですね。でも、綾ちゃんは一位かあ。凄いですよね」
蓮香「そうか? 割と予想できた気もするけれどね」
霧子「そうですね……あまり認めたくはないですけれど。今まで頂いたご感想も綾ちゃんを応援する内容のものが多かったですし」
蓮香「気付けば、ヒロインに最も近い位置にいたからね、綾は。ま、その反動で「敵対勢力」であるお前達二人は……」
霧子「……言わないでください。4票で6位なのはよく分かってますから」
龍也「あ、あはは。でも僕は3票で7位だから、霧子の方が上だよ」
霧子「フォローありがと。うう、でも綾ちゃんには差をつけれれたなあ」
蓮香「まあ、ダントツで敵キャラ的な位置にいるからな。桐島は。しかし、速水はもう少し得票すると踏んでたんだがな」
龍也「どうしてです?」
蓮香「分からないか? なら頂いたコメントを一つ紹介しよう。『ガチホモに期待っす』。ということで、この手の票を一身に集めてくれると踏んでいたんだが」
龍也「集めませんよ! って、そうじゃなくて違います! 僕はガチホモじゃないです!」
蓮香「……違うのか?」
龍也「違います! 真顔で聞かないでください!」
蓮香「照れなくても良いんだぞ? 楽屋裏なんだから、本心を隠す必要もない」
龍也「か、隠してなんかいませんよ?!」

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鏡花「あの……速水先輩が、ああして赤くなってるのを「可愛い」って思うのは変でしょうか?」
セリア「鏡花。それは普通の感性だから。安心なさい」
鈴「同感ですね。流石にファンクラブが出来るだけはあると感心します」
龍也「普通の感性じゃないですし、同意もしないで下さい!」
蓮香「お、来たな、生徒会組」
セリア「こんばんわ、先生。ふふ、私と先生は同票で三位なんですね。先生と同じ順位とは光栄です」
蓮香「そうか。ちなみに良とも同じ順位だが」
セリア「それは聞かなかったことにします」

綾「……今、真顔で言わなかったかな。会長さん」
良「相変わらず嫌われてるなあ、俺」
鈴「……本当にそうならいいのですけれど」
良「え?」
鈴「いえ、なんでもありません。それより、私と卯月さんが最下位のようですね」
鏡花「う、うう……流石にゼロ票は切ないです。会長に申し訳が立ちません……」

セリア「泣かないの。鏡花」
鏡花「会長ぉ……でも」
セリア「いいのよ。貴方たちが得票しないことは私にとっては良いことなんだから」
鏡花「え?」
鈴「……なるほど。ふふ、セリアらしい物言いですね」
鏡花「あの、どういうことでしょう?」
セリア「わからない? ここで人気がある、ということは今後、作中での重要度が上がる可能性が高いということなの」
鏡花「はい。それは分かりますけど……」
セリア「重要度が上がる。つまり、ヒロイン候補に繋がる、ということよ」
鏡花「え?! そ、そうなんですか」
良「いや、違うから! そんな話出てないから!」
セリア「貴方たちを神崎さんに渡すなんて考えられないものね」
鏡花「……会長っ、私、神崎先輩に貞操を奪われなくて良いんですね?!」
セリア「そうよ」
良「いや、だから、そういう話は一切無くて……」
セリア「あなたも鈴も私のもの。それを忘れては駄目よ?」
鈴「勿論です、セリア」
鏡花「会長……、私、ずっとついて行きますから……っ!」
セリア「ふふ、二人とも良い子ね」
良「だから、人の話を聞けよ!」

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蓮香「まあ、確かに人気投票結果がヒロイン候補に繋がる確約にはならないが……しかし、なるほど、そうなのか。紅坂」
セリア「? どうかされましたか? 神崎先生」
蓮香「自覚がないのか、惚けているのかは、あえて突っ込まないけれどね。しかし、お前の説に基づくなら現状三位のお前はまだまだヒロイン圏内にいる、という事なんだろう?」
セリア「っ!」
蓮香「なのに慌てた様子もないのはどういうことなんだろうね? ああ、そうか、とっくに覚悟は出来ている訳だな」
セリア「ち、違います。そんな覚悟なんかあり得ません」

良「そうですよ、レンさん。あんまり怖いこと言わないでください。心臓に悪いです」
セリア「……神崎さん? それ、どういう意味でしょう?」
良「え?」
セリア「ですから、何があなたの心臓にとって悪いのかしら。教えてくださらない?」
良「いや、ですから……会長と俺がそう言う関係になるのなんて、その恐れ多いというか、胃が痛いというか、なんというか」
セリア「い、胃が痛いですって……っ?! 私とつきあうと、胃が痛くなるっていうんですか、あなたはっ!」
良「あ、いえ、それは失言でしたけど……ストレスが」
セリア「ストレスって何ですか、ストレスって! そもそも私がヒロイン候補になるかどうかなんて私が決めることです。あなたの意見は関係ありません」
良「そんな無茶なっ」
セリア「何が無茶なんです。まさか、嫌だっていうじゃないでしょうね?!」
良「いや、嫌もなにも……か、会長? ヒロイン候補になるつもりなんですか……?」
セリア「っ?! そんな訳ないでしょう! 冗談は休み休みに言いなさい!」
良「って、言い出したのは会長でしょう!」
セリア「あなたが聞き分けがないのがいけないんじゃないですか!」
良「あのですね……っ!」

鏡花「……えーと、あの、会長、どうなさったんでしょう……?」
鈴「病気になったわけではありませんから、そんなに不安な顔しないでも大丈夫ですよ。鏡花さん」
鏡花「で、でも、会長があんなに取り乱す所なんて、私……」
鈴「そうでしょうね。本当に珍しいことですが……彼とはいつもああなんです。だから、心配になるんですよ。セリア」

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蓮香「……なるほど。紅坂はすがすがしいまでのツンデレキャラだったのか」
綾「ツンデレ?」
佐奈「……綾。強敵かも。ツンがデレに裏返る前に勝負をかけないと……」
綾「ツン? デレ? え?」
蓮香「当初は桐島がその立ち位置かと思ってたんだがね」
霧子「私はツンデレじゃありません!」
龍也「そうだね。もうとっくに、デレ成分過多だもんね、霧子は」
霧子「う、うるさいわね」

龍也「神崎先生は三位ですよね。さっき会長がおっしゃってましたけど」
蓮香「ありがたいことにね。ふふ、綾には負けたが、良と同順だしね。良しとしようか」
龍也「ちなみに、最初に一票が入ったのが神崎先生らしいよ」
綾「そうなの?!」
蓮香「それもありがたいことだね。では、期待に応えて私も頑張ることにしようか」
綾「が、頑張るって何を?」
蓮香「……」
綾「何で黙るのよ! 駄目だからね! 兄さんに手を出すなんて駄目なんだから!」
蓮香「ほう。何故?」
綾「当たり前じゃない! 母親が子供に手を出したら駄目でしょう?!」
蓮香「そうだね。兄に手を出そうとしている妹の台詞じゃなければ私も納得したかも知れない」
綾「わ、私はいいのっ!」

霧子「……だから、良くないんだけどね。普通は」
龍也「……でも、最近、ちょっとしたら僕らの感覚の方がおかしいのかなって不安になったりするよね」
霧子「言わないで」

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蓮香「と、まあ、実況と言いながら相変わらずドタバタと慌ただしい会話になってしまったな」
セリア「神崎さんの所為です」
良「そこで断言できるのが変だと気付いてください……って、痛」
綾「うー。兄さん、ちゃんと一位の女の子に構いなさい!」
良「わかった、分かったから耳を引っ張るな!」

蓮香「えー。コホン。最後までお見苦しくて恐縮だが、今回の実況はこれにて幕だ」
霧子「終了までにはまだ時間がありますので、引き続き、企画へご参加いただければ嬉しいです」
龍也「よろしくお願いします」
鏡花「私たちにも清き一票をお願いします……って、でも、そうすると私、神崎先輩に?……あ、だったら会長に票を、ってお願いすれば……って、駄目! そうなると会長が……そ、そんなっ、わたし、どうしたら……?!」
鈴「ちなみに人気投票の結果が本編ヒロインの選考に繋がっている、というのはセリアの勝手な考えです。その辺りは気にせずに企画をお楽しみ頂けると幸いです」

良「では、今回はこの辺で」
綾「改めまして、投票いただいている方々、ありがとうございます。私、頑張りますから!」
佐奈「うん、がんばろうね。綾」

(幕)


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