人気投票 実況中継 その2:08/05/21 23:00

※投票開始(2008年5月15日 23時)から約六日経過時点(5月21日 23時)でのデータです。
※台詞の前に人名がある「台本形式」でお送りします、苦手・嫌いな方は回避推奨です。

良「魔法使いたちの憂鬱登場人物人気投票、第二回目の実況です」
綾「現時点(5/21の22:30)で、投票数134票です。ご投票下さっている方々、ありがとうございます」
良「ということで、さっそく現在の状況などを実況していきたいと思います」
蓮香「そうしようか。大きく二つの見所があるが……やはり注目なのは一位争いだね」

一位:泉佐奈 32票
二位:神崎綾 30票

佐奈「……あ。私、一位です」
綾「うう、佐奈に抜かれちゃったよう。ど、どうしよう、兄さん」
良「いや、どうしようって言われても。素直に佐奈ちゃんの人気を称えたら良いんじゃないか? おめでとう佐奈ちゃん」
佐奈「ありがとうございます、先輩」
綾「兄さん!」
良「痛た、って耳を引っ張るな! なんで怒ってるんだ? お前は」
綾「あのね。お祝いしている場合じゃないでしょう?!」
良「なんでだよ。佐奈ちゃんが一位って凄いじゃないか」
綾「そうだけど、そうじゃないでしょ?! そりゃ私だって、おめでとうって言いたいけど、すごく言ってあげたいけど、でも、でもでも、そう言ってられない事情があるじゃないっ!」
良「いや、そんな事情なんて別にないだろ?」
綾「あるの! そりゃ佐奈は親友で、大好きだけど……私にだってメインヒロインとして譲れないものがあるの」
良「誰がメインヒロインだ、って痛い痛い痛いっ!?」

蓮香「まあ、恒例の綾の暴走を置いておくとしても暫定一位の感想はどうだ? 泉」
佐奈「ちょっと複雑ですけど……やっぱり、うれしいです」
霧子「別に気兼ねすることはないんじゃない? 勝負事と友情は別なんだから」
佐奈「桐島先輩……そうですね。はい、わたし、頑張ります」
霧子「うん。頑張ろ」
佐奈「はい。頑張って、メインヒロインになって良先輩をゲットして、綾を二号さんにしてみせます」
霧子「うん、その意気……って、え?」
綾「佐奈っ?!」
佐奈「…………冗談だよ?」
綾「嘘! 今の間はなによ!」
佐奈「バレちゃいました」
綾「可愛く言っても駄目!」



鈴「綾さんにとって一番の強敵は実はあの子なのかもしれませんね」
蓮香「強敵と書いて「友」と読む、という古い諺もあるしね。あながち間違いでもないかもね」
鏡花「それ、諺なんですか? 先生」
鈴「鏡花さん、あまり気にしては駄目ですよ」
鏡花「は、はい」

鈴「それより、現時点でもう一つの注目は、三位争いですね」
鏡花「はい! 三位を争っているのは勿論私たちの会長と……」
鈴「主人公の神崎さんです」

三位:神崎良 22票
四位:紅坂セリア 21票

セリア「……」
良「あの、なんでそんなに睨んでるんでしょうか、会長?」
セリア「……神崎さん」
良「は、はい」
セリア「どうして、あなたはいつもいつもわざわざ私にたてつくんです?」
良「はい?」
セリア「主人公なら主人公らしく、一位争いをしなさい。なのにわざわざ私を挑発するような真似を……っ」
良「いやいやいや! ちょっと待ってください?! 俺だって好きこのんで会長と三位争いしているわけじゃ……」
セリア「……好きこのんで私『なんか』と三位争い『なんか』している訳じゃない、ですって……っ?」
良「違います! 人の台詞を微妙に改変して、悪い方向に曲解しないでください!」
セリア「曲解なんかしていません!」
良「してるじゃないですか!」

蓮香「……こちらもまあ、恒例と言っても良いのかな」
鈴「遺憾ですが、その通りです」
鏡花「か、会長……」
龍也「良も、なんだかんだでちゃんと会長さんの相手をしてるんだよね」
霧子「喧嘩するほど仲が良いってこと?」
龍也「うん、そうなのかなあって」

セリア「どうしてあなたはそうなんですか!」
良「だから、それは会長の方でしょうが!」

霧子「……仲がよい?」
龍也「……そういう見方もあるんじゃないかなあ、と思ったりもします」
蓮香「いいのか? お前達そんなに暢気で」
霧子「え?」
龍也「はい?」
蓮香「紅坂は本格的な出番が無いのにこの順位に絡んでいるんだぞ? アレに「デレ」が入ったらどうなると思う?」
霧子「……」
龍也「……」」
蓮香「ま、頑張れ。若者達」


龍也「コホン。じゃあ、五位以下を見てみましょう」
霧子「五位は、神崎先生ですね」

五位 神崎蓮香 16票

龍也「前回は三位争いに絡んでいた先生でしたが、一歩後退、という所でしょうか」
蓮香「……別に悔しくないぞ?」

龍也(あ、ちょっと拗ねてる)
霧子(あ、拗ねてる)

蓮香「お前達二人には後で話がある」

霧子「な、何も言ってませんよ?」
龍也「僕も言ってません!」

蓮香「ふふふ、良いから良いから。また指導室で簀巻きにしてやろう」


鏡花「あ、あの、篠宮先輩」
鈴「どうしました?」
鏡花「なんだか、速水先輩と桐島先輩が先生に簀巻きにされそうなんですけど……た、助けないで良いんでしょうか」
鈴「……さて、6位以下を発表していきましょうか」
鏡花「せ、先輩?!」
鈴「では、6位から順に」
良「見事にスルーしましたね」
セリア「流石ね、鈴」

六位 桐島霧子 7票
七位 速水龍也 5票
八位 卯月鏡花 1票
九位 篠宮鈴 0票

鈴「……」
鏡花「あ、あの、篠宮先輩……?」
セリア「いいのよ、鏡花。今はそっとしておきなさい」
鏡花「で、でも……」
セリア「慰めは時に刃になるの。覚えておきなさい?」
鏡花「は、はい……」
鈴「いいんです。私はセリアのものですから」
セリア「ええ、そうよ。だからそんなに拗ねないの」
鈴「拗ねてなんかいません」
セリア「ふふ、そうね」

良「……篠宮先輩への優しさの百分の一でも俺とか龍也に向かないかなあ」
セリア「何か言いましたか?」
良「いえ。えーと、六位争いは霧子が一歩リード、と」
蓮香「綾陣営の敵対陣営と見なされている分、やはり票が伸びないなね。まあ、教師をからかう生徒なら当然か」
良「レンさん大人げないです」
蓮香「ふん」


蓮香「ということで、今回の実況はお仕舞いかな。少し駆け足だったが」
良「そうですか? 相変わらずドタバタしている印象しかないんですけど」
綾「実況ってそういうもんじゃないのかな?」
良「それは違うと思うが……まあ、俺たちがやるとどうしてもこうなるか」
蓮香「そういうこと」

良「では、今回もこの辺で」
綾「改めまして、投票いただいている方々、ありがとうございます。私、頑張りますから!」
佐奈「がんばろうね、綾。私も、がんばるから」
綾「うう、佐奈が相手でも負けられない戦いがあるんだから!」

(幕)


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